「はぁっ…はぁ……コホッ…」
(なんだこの状況…!)
いつものように亜子の部屋を訪れると、苦しそうに寝込んでいる亜子がいた。
きっとこの前の薄着が祟ったんだろう。とりあえずタオルを濡らして亜子のおでこにのっけた。
その後気づいたら寝ていて、亜子に起こされて…
そうして今、亜子に押し倒された。
別に何の下心もなく亜子を着替えさそうとしたんだけど、よっぽど本人はそれが嫌だったらしい。
「ぁ、亜子ちゃん?ちょっとどいてくれるかな?」
「はぁ…はぁ…コホッ」
警戒心マックスらしい亜子は軽く首を振って退けようとしない。
さっきまでは本当に何とも思ってなかったんだけど…荒い息遣いに潤んだ瞳。
おまけに脱がしかけのパジャマのおかげで完全に俺の変なスイッチが入ってしまった。
「亜子…早く退けないと俺襲っちゃう」
にやっと笑うと亜子は少し怯えた表情をした。
「やっ…待って……」
「…無理」
亜子の腰を抱いて体制を整えようとした時だった。
