「やっぱり映画よかったね~!龍貴(リュウキ)君超かっこよかったし~!超感動しちゃった~!」


とあるカフェでアイスティーを飲みながら興奮しているのは私の大学の親友、佐倉 舞(サクラ マイ)


「…あんた泣きすぎだって。みんな見てたよ?」



そしてこの無愛想なのが私、滝沢 恵梨(タキザワ エリ)

性格が真逆で一見、仲よさげには見えないけど…


これがなぜか息が合い、よく2人でいるようになった



「そんなことないもんっ!てか、あそこで泣いてないの恵梨だけだったよ!」


「…泣けるわけないじゃん。あんなやつの…いっ!?」



…おもいっきし膝蹴られたんですが


見た目はめちゃくちゃ清楚なお嬢様なのに…


性格は私より悪い…(殺されるから絶対言えないけど)



「もうっ!あんなやつじゃないの!龍貴君は今知らない人がいないくらいの人気者なんだよ?!なのに?」



舞はよっぽど私が不思議なのか、大きな瞳で私を見つめていた



…泣けるわけ…ないよ…




…だってアイツは…








…幼なじみなんだから