(彰SIDE)


「んなの、やってみなきゃ‥」

「俺が紫音の前でやってきたこと、知ってる?紫音には何も言わず何もせず、他の女に何してきたか、知ってる?」

「‥っ」

「手繋いで、喋って、好き愛してるって囁いて、キスして、ヤった。」




ヤってるときに対面したときにはさすがに焦ったけど、心のどこかで、大丈夫だと確信していた。



その後の一週間のシカトは、紫音からの最初で最後の反抗だった。









今思えば、紫音はそれ以来、前以上に俺の前で笑うことしかしなくなった。



俺の全てに賛成し、もともと言わなかった
我が儘を尚更言わなくなった。


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