気付いたら、悪魔の腕の中。


 またとんでもないこと言ってきそうで正直怖かった。



 「環って神宮寺のこと好きだろ?」


 「な!」


 なんで!?どのタイミングでそれがバレたの!?



 「違うのか?」


 「いや・・・違くないけど・・・」


 どうせ嘘ついても見透かされそうだったから素直に答えた。



 「ふーん、やっぱりな」


 「は?またカマかけた!?」




 その笑い方は完全にあたし騙された・・・。
 ほんと結城くんって目ざといとゆうかなんとゆうか。



 「なら、話は早い」

 「・・・どういうこと?」


 結城くんは顔に似合わずクリームパンをかじりながら、にやっと笑った。