気付いたら、悪魔の腕の中。



 そしてあっという間に放課後を迎える。


 帰宅部のあたしと違って潤ちゃんはその身長と運動神経の良さを生かして、バレー部に所属している。



 「環ー!あたし部活いくけど、終わったら話聞こうか?」




 「そんな平気、平気!潤ちゃんはバレーに集中して!」




 「ほんとに~?いつでも頼ってよねっ」




 「ありがと潤ちゃん!部活頑張って」



 いつものように潤ちゃんを送り出し、あたしもまたいつもの場所に向かう。