うちと、夏美は、一年前にここで逢っていた。
その時のうちは、周りと合わせる事に疲れていた。
毎日、毎日どうでもいい話しを聞かされ、うちはそれに笑顔で相槌をとるという行動に。
そんな、うちの様子に気付いていたたった一人の人物が夏美だった。
まだうちは、夏美の事が嫌いだった。
だから、
「あんたよく堪えれるわね?あんな風に生きてて。」って言われたときはマジでキレそうだった。
「あんたには、関係ないじゃん!!」
「…確かに関係ないけど、このままだと楽しい事が一つもなくなっちゃうよ?」
「そんな事ない!うちはこの生き方で満足してる!」
「…嘘つき!!そんなこと本心で思ってないくせに!そんなに嘘ついてて楽しいの!?あんたはそれで幸せなの!?」
…幸せなわけない。
「で、でも、出来ないよ!うちはそんな生き方でもいいから一人にはなりたくない!!」
「じゃあ、二人ならいいんでしょ?」
「えっ?」
「私が、あなたの本当の友達になるわ!だから私には嘘をつかないで!」

