少女の足は、 透けて風景と同化していた。 長い髪は、 風が吹いても揺れることはない。 「すき、きらい、 すき・・・ あー、 終わっちゃったぁ!」 少女は花から手を離して、 仰向けに寝転がる。 伸ばした手が、 俺の足に当たらずに 突き抜けた。