すき、きらい、さよなら





「なんでまだ居るんだよ」




昼休み、校庭に出た俺は、
人目を気にしながら声をかけた。

まだ中学生ぐらいの少女は、
嬉しそうに笑う。


「だって、
つまんなかったんだもん。」


はぁ、
とため息を付く俺。

少女は笑いながら、
俺を中庭へ連れていった。