「なんだ? この黄色い雄叫びは?
うるせ~な」


どこの誰だか知らないが、ほんと朝から迷惑だな。
低血圧の人の気持ち考えろよ。



「門のところに、人だかりが出来てるみたい!
行ってみよっか!」

「お……おい! 」



トモカは、興味深々で、あたしの腕を掴み、人だかりに無理矢理引っ張って行く。
なんで、あたしまで……。
野次馬根性丸出しじゃね~か。


人の波に呑まれながら中心に行くと、とても顔の整った身長の高い、王子様のような男の子がいた。