「そうだな。
俺も心配だ」
早く犯人を見つけないとな!
「じゃあ協力してくれる? 」
「もちろん」
「実はね、もう犯人の目星はついているの」
「えっ? 」
マジで?
「誰? 」
「まだ確証がないから、断定は出来ないんだけど、ハルト様ファンクラブ副会長を中心とした、以下10名だと思うわ」
「えっ?
犯人は、俺のファンクラブ会員なのか? 」
じゃあ、ナズちゃんがイジメられてるのは、俺のせいってことか?
……胸が締め付けられる思いがした。
「俺のせい……なのか? 」
「多分、逆恨みでしょうね」
「俺のせいでナズちゃんが……」
「貴方は何も悪くないわ。
ファンクラブだってハル君は、なにも関わってない非公認の会だもの」
「でも!! 」
分かってる、分かってるけど……!
「そう思うなら、犯人を捕まえるのが先決よ」
「ああ……」