ピチャン…
ピチャン…
暗い洞窟に
不気味なくらいに響く水音
風もないのに
松明の明かりが揺れる
湿気で滑りやすくなっている
足元に注意を払いなから
洞窟を進んでいく
神殿があるというだけあって
中は広々としていたが
奥へ奥へと進むたびに
雪乃は
胸のあたりが苦しくなった
不意に冷気を感じて
身震いした時
雪乃の前に
白大理石の神殿が現れた
松明の明かりに
怪しげに佇む神殿は
優美な建物で
中央に水が流れていて
洞窟と一体化して作られている
前面のファザードには
水瓶を持った女神が彫られている
「ここから先は
限られた方しか入れません。」
神殿を前に
スバルは足をとめた
「クリス様、そしてジャン様…」
スバルの視線が雪乃を捕える
白銀の瞳に見つめられ
雪乃は目をそらす事が出来なかった
「…ユキノ様…それ以外の方たちは
ここでお待ちください。」
「しかし、それでは護衛が…!」
ポールの抗議の声を
スバルは美しい笑顔と優しい声で
諭す
「中にいるのは神官一人。
戦士ではなく、魔力を持つ物。
どうぞご安心ください。
私が命に代えてもお守りします。」
ピチャン…
暗い洞窟に
不気味なくらいに響く水音
風もないのに
松明の明かりが揺れる
湿気で滑りやすくなっている
足元に注意を払いなから
洞窟を進んでいく
神殿があるというだけあって
中は広々としていたが
奥へ奥へと進むたびに
雪乃は
胸のあたりが苦しくなった
不意に冷気を感じて
身震いした時
雪乃の前に
白大理石の神殿が現れた
松明の明かりに
怪しげに佇む神殿は
優美な建物で
中央に水が流れていて
洞窟と一体化して作られている
前面のファザードには
水瓶を持った女神が彫られている
「ここから先は
限られた方しか入れません。」
神殿を前に
スバルは足をとめた
「クリス様、そしてジャン様…」
スバルの視線が雪乃を捕える
白銀の瞳に見つめられ
雪乃は目をそらす事が出来なかった
「…ユキノ様…それ以外の方たちは
ここでお待ちください。」
「しかし、それでは護衛が…!」
ポールの抗議の声を
スバルは美しい笑顔と優しい声で
諭す
「中にいるのは神官一人。
戦士ではなく、魔力を持つ物。
どうぞご安心ください。
私が命に代えてもお守りします。」


