クリスたち一行は
洞窟の前で立ち止まった
結界があるので
これ以上中に入れるのは
風の民の末裔で強力な魔力を持ち
皇族であるクリスのみ…
側近や私兵
ましてや雪乃は洞窟に近づくだけでも
得体のしれない力で
体が押し返されるようだった
「スバル、頼む。」
「はい。かしこまりました。」
クリスの声に
腰まである金髪を
風になびかせ
一人の青年が歩み出た
神官特有の
袖口の開いた純白のチュニックに
高い襟に金の刺繍が入った
マントを羽織っている
長衣こそはジャンと同じ
文官のようなものだが
その姿は神聖な空気をまとい
触れる全てを浄化しそうな
雰囲気を持っていた
神官スバルは
普段は大神殿に仕える
若き青年
だが
その強大な魔力と優秀さ
そして慈悲深い心は
他に類を見ない素晴らしさで
若いながらも
神官長の補佐を務め
時期神官長候補の筆頭だ
スバルは幼少のころ
辺境の地で餓死寸前のところを
クリスに救われ
神殿に仕えるようになった
その恩もあってか
スバルにとってクリスは兄の様な
父の様な存在だった
洞窟の前で立ち止まった
結界があるので
これ以上中に入れるのは
風の民の末裔で強力な魔力を持ち
皇族であるクリスのみ…
側近や私兵
ましてや雪乃は洞窟に近づくだけでも
得体のしれない力で
体が押し返されるようだった
「スバル、頼む。」
「はい。かしこまりました。」
クリスの声に
腰まである金髪を
風になびかせ
一人の青年が歩み出た
神官特有の
袖口の開いた純白のチュニックに
高い襟に金の刺繍が入った
マントを羽織っている
長衣こそはジャンと同じ
文官のようなものだが
その姿は神聖な空気をまとい
触れる全てを浄化しそうな
雰囲気を持っていた
神官スバルは
普段は大神殿に仕える
若き青年
だが
その強大な魔力と優秀さ
そして慈悲深い心は
他に類を見ない素晴らしさで
若いながらも
神官長の補佐を務め
時期神官長候補の筆頭だ
スバルは幼少のころ
辺境の地で餓死寸前のところを
クリスに救われ
神殿に仕えるようになった
その恩もあってか
スバルにとってクリスは兄の様な
父の様な存在だった


