大神殿を中心に
カイルの東西南北に
四人の女神を祀った神殿は配置されていた
大神殿には多くの神官が仕えていたが
女神を祀った小さな神殿は
首都カイルの東西南北の加護の要として
皇族につながる高位の神官
または強い魔力を持つ女性が代々仕えている
乾季雨季
季節の変わり目には四つの神殿に
皇帝と皇后から祈りがささげられ
繁栄と加護を祈るのが通例であった
北の外れの水の女神を祀った
地下神殿は
カイルの主要水路の始まり
豊富な地下水の湧き出る洞窟にあった
洞窟の入り口には結界が張られ
選ばれたもの
高位の神官しか入れないようになっている
深い森の中
茂みを抜けた所に
静かに日差しを浴びて
洞窟は雪乃たちの前に姿を現した
吸い込まれそうな
先の見えない暗闇に
足がすくむのがわかる
「大丈夫か?」
クリスの気遣いに
しっかりと頷いて
雪乃は気合を入れた
決着をつけるんだ
私を狙う理由
その犯人…
今日で全部終わらせる
雪乃はグッとこぶしを握った
カイルの東西南北に
四人の女神を祀った神殿は配置されていた
大神殿には多くの神官が仕えていたが
女神を祀った小さな神殿は
首都カイルの東西南北の加護の要として
皇族につながる高位の神官
または強い魔力を持つ女性が代々仕えている
乾季雨季
季節の変わり目には四つの神殿に
皇帝と皇后から祈りがささげられ
繁栄と加護を祈るのが通例であった
北の外れの水の女神を祀った
地下神殿は
カイルの主要水路の始まり
豊富な地下水の湧き出る洞窟にあった
洞窟の入り口には結界が張られ
選ばれたもの
高位の神官しか入れないようになっている
深い森の中
茂みを抜けた所に
静かに日差しを浴びて
洞窟は雪乃たちの前に姿を現した
吸い込まれそうな
先の見えない暗闇に
足がすくむのがわかる
「大丈夫か?」
クリスの気遣いに
しっかりと頷いて
雪乃は気合を入れた
決着をつけるんだ
私を狙う理由
その犯人…
今日で全部終わらせる
雪乃はグッとこぶしを握った


