数日後
皇后陛下に呼ばれた雪乃は
クリスとともに城に来ていた
皇后の居住区に入るのは
初めてで
雪乃は終始クリスの傍を離れず
そんな雪乃の姿に
クリスは自然に顔がほころぶのを
必死でこらえた
「クリスは今日はずいぶんと機嫌がいいわね。
何かあったのですか?」
「そうでしょうか?
もしかしたら…
こうして母上とお話しできるのが
嬉しいのかもしれませんね。」
「あらあら。
そんな事を言うなんて
よっぽど嬉しい事があったのね。」
さすがのクリスも
実母には敵うわけなくそのままワインを口にした
「ユキノ、この前の歌劇の際は残念でした。
なにか、気に障る様な事がありましたか?」
「い、いえ。
ただ、体調がすぐれなくて。
とても素晴らしい歌劇で
私も少し舞を習っていたので
思い出しました。」
大神殿で
思い切り泣いたあの日から
雪乃の心は羽のように軽くなり
今まで
抵抗があった舞いに関しても
何も感じなくなっていた
皇后陛下に呼ばれた雪乃は
クリスとともに城に来ていた
皇后の居住区に入るのは
初めてで
雪乃は終始クリスの傍を離れず
そんな雪乃の姿に
クリスは自然に顔がほころぶのを
必死でこらえた
「クリスは今日はずいぶんと機嫌がいいわね。
何かあったのですか?」
「そうでしょうか?
もしかしたら…
こうして母上とお話しできるのが
嬉しいのかもしれませんね。」
「あらあら。
そんな事を言うなんて
よっぽど嬉しい事があったのね。」
さすがのクリスも
実母には敵うわけなくそのままワインを口にした
「ユキノ、この前の歌劇の際は残念でした。
なにか、気に障る様な事がありましたか?」
「い、いえ。
ただ、体調がすぐれなくて。
とても素晴らしい歌劇で
私も少し舞を習っていたので
思い出しました。」
大神殿で
思い切り泣いたあの日から
雪乃の心は羽のように軽くなり
今まで
抵抗があった舞いに関しても
何も感じなくなっていた


