雪乃の目に飛び込んだのは
嬉しそうな
安堵の顔
…私こんなに
クリス様の事困らせてた?
なんだか恥ずかしくなって
雪乃は目を伏せようとするが
クリスの手が
顎を捕えて離さない
「せっかく顔が見えたのに
そう簡単に伏せられては困る。」
どこか楽しそうなクリスの声
だが
いつも以上に近い距離で
深い藍色の瞳に見つめられて
雪乃はそれどころではなかった
何も考えられない
ただ
顔中に熱が集まってくる
その内
真っ赤な顔をして
大きな瞳を潤ませた雪乃に
クリスは名残惜しそうに手を離した
そして
雪乃の隣に腰を下ろす
ほぅ…と大きく息をつく雪乃を見て
自分の想いと
雪乃の想いの差の大きさを改めて実感する
「て、手紙の話をしてください。」
「あぁ、そうだったな。
手紙はアメリア・ウェスタンという
宰相の末娘からだった。」
宰相…ってことはやっぱり大貴族だ
「だが、不審な点があったので
ジャンが返事を書き少し様子を見ることにした。
ユキノを守るためだ。
だから、どうか許してほしい。」
嬉しそうな
安堵の顔
…私こんなに
クリス様の事困らせてた?
なんだか恥ずかしくなって
雪乃は目を伏せようとするが
クリスの手が
顎を捕えて離さない
「せっかく顔が見えたのに
そう簡単に伏せられては困る。」
どこか楽しそうなクリスの声
だが
いつも以上に近い距離で
深い藍色の瞳に見つめられて
雪乃はそれどころではなかった
何も考えられない
ただ
顔中に熱が集まってくる
その内
真っ赤な顔をして
大きな瞳を潤ませた雪乃に
クリスは名残惜しそうに手を離した
そして
雪乃の隣に腰を下ろす
ほぅ…と大きく息をつく雪乃を見て
自分の想いと
雪乃の想いの差の大きさを改めて実感する
「て、手紙の話をしてください。」
「あぁ、そうだったな。
手紙はアメリア・ウェスタンという
宰相の末娘からだった。」
宰相…ってことはやっぱり大貴族だ
「だが、不審な点があったので
ジャンが返事を書き少し様子を見ることにした。
ユキノを守るためだ。
だから、どうか許してほしい。」


