たった数週間しか離れていなかった筈なのに
カイルの街並みを見ると
何十年も離れていたような気がして
懐かしさがこみ上げた


「戻ってきた。
やっと戻ってきたんだ…。」


高くそびえる城壁

裏路地で食事を作る母の姿


緑の匂い

その全てが雪乃の帰国を
迎えているように思えた



クリスの宮の城門をくぐり
馬を下りる

すると
突然猛獣の叫び声が聞こえた


「あ!?」

振り返った瞬間
若い獅子が雪乃に飛びかかる


ドサッと重さに耐えきれず雪乃はそのまま倒れた


「ユキノ様!!」


「ユキノ!!?」


ケシャとクリスが駆け寄る中

「マリモ―!
会いたかったよ。」

雪乃は心配をよそに
飛びかかってきたマリモを
愛おしそうに抱きしめ


また
マリモも雪乃甘えるように
全身を雪乃にこすりつけた