だが
ブレイクはすぐに視線をそらした

雪乃の中に生まれる
微かな違和感…

「エイル川が見えた来たぞ。」


「うわぁ…。」

海と川がつながる河口から
ゆっくり上流を目指す


眼下には湖の様な
巨大な川が音もなく流れていた

かるか上流は地平線に吸い込まれているようで
その長さははかりきれない


この世界にも
こんな川があるなんて


雪乃はその光景にただただ
見入っていた


すると
川岸に広がる巨大な都市が視界に入った


そして
徐々に近づいていく


「この川岸から
我がアレクサ帝国の領土だ。」


アレクサ帝国…
クリス様の宮で読んだ文献に載っていた気がするけど…

いまいち思い出せない


…でも…
ついに…来てしまったんだ…


アルヴェス帝国の…
クリス様の力の及ばない国へ…


一抹の不安が雪乃の胸を締めた