「こいつは帝国第三皇子といえど
側室の子だろ?

正室の子供であるお前が
どうしてそこまで肩入れするんだ?」

理解できないとでも言うように
ブレイクは肩で大きく息を吐いた


「カヴァリは俺の弟だ。
母がだれであろうと関係ない。皇帝陛下の血を引く
この世でたった一人の弟を侮辱するのは許さない。」


今にも
飛びかかろうとするクリス

しかし
控えていたジャンが素早く抑えた


「今手を出せば、確実に戦争の火種になります。
抑えてください。」


ジャンの言葉にクリスは体勢を治す


「ほう…。
そんなに我が帝国との戦争は嫌か?

それとも、負けるのが怖いか?」



「なにをっ!!」

今度はゴルチェが挑発に乗りそうになり
ポールに一瞥された


「無益な戦争は無意味だ。
我が帝国がお前たちと戦う意味はない。」