[やめてえぇぇ!!!] 涙で顔を、くしゃくしゃに しながらそう言ったあたしを 見て倉庫にいた全員が 一気に黙りこんだ。 [・・お前、なんだよこの傷] [関係ないっ!! 離せっっ] 傷に触れていた優太の手を 払いのけたあたしは はだけた胸元にある「傷」 を隠すように頭をさげた。