ふざけている玲奈だけど、顔は中の上くらいで、身長も小さい。笑った顔が子犬みたいで可愛いと告られたこともある程だ。

そんな物好きな人がいてでさえ、玲奈は

「あたし男に興味ないモン♪ケーキとお菓子があればそれでイイ!」

なんてことを言って物好き君をフってしまった。

あたしと優華で勿体無いと説得したのだが、無念に終わった。




『ホント酷いよね・・・。』


顔は悪くない、と自分で思う。
性格・・・性格悪いのか?あたしは・・・。

不満気に唸りながらも、その視線を探してみた。


「・・・」


・・・なんだ、今のは。


「どったん?李玖ちん」


『う、ううん。別に・・・。』


ドアのところにいた男子だ。
こっちと目が合ったとたんに、視線をはずして回れ右をした。

まさか、あいつが・・・


なんてことを考えたが、気にしないことにした。