「無視すんなよ!!」



「………。」



何も聞こえない、何も聞こえない!!



「いい加減にしろよ。あっ、駿兄久しぶり!」



「よっ!!」



「ちょっと、亜紀借りてって良いですか?」



「あぁ、どうぞどうぞ」



「んじゃ、借りてきます!!」



汰月は、あたしの横に来てギロリと睨んだ。



「来い!!」



「…嫌だ。」



「お前に拒否権はねぇ。」



「あんた、一体何様?」



「俺様に決まってんだろうが。」



あぁ、馬鹿がいます!!
目の前に、大馬鹿がいます!!!!!



そんな馬鹿に指示されたくないあたしは、黙々とご飯を食べた。