10分位してからひとみが出てきた。
ひとみの顔を見るとひとみは思いっきりこっちをにらんでいた。

そしてすぐに
「紺野はいれ」
と呼ばれた。

「だいたい事情はわかった。お前はなにも悪くないんだろ?」
「・・・。はい。」
「泣きたかったら思いっきり泣け?あいつらの前では泣けなかったんだろ?」

!!!
なんでもきづいてくれる先生の前でホッとして涙腺が緩んだ。
涙がほほを伝った。
拭いた。
拭いたけど…また出てきた。
拭いても拭いても止まらなかった。

結局声を出して泣いた。
先生はそんな私の頭の上にパーカーをかけてくれた。
顔を隠すように掛けてくれた。

「バスケ部に入部しろよ」

そういって先生は部屋から出て行った。