「あなたたちも見学?」
「はい~♪そうなんです!!」
「俺中学の時バスケ部で♪」

あれ?
聞いたことある声。
同じクラスかな?

「慶介君もバスケ部だったんでしょ?」
「うん。一応」

慶介…君?
それに…この声…。

「あなたたちクラスと名前は?」
「俺は1-3の板倉修平です!」
「…。1-3の大谷慶介です。」
「私はマネージャー希望の1-3の飯倉ひとみです★」

飯倉…ひとみ…。
え…。
ひとみ具合悪いんじゃ?
だって…。さっき私の誘い断ったし…。

「3人ね。板倉さんは入部希望所出すときにマネージャー希望って書いてね?」
「はぁい!!」
「男子も女子とほぼ混合で練習してるから…女子の練習見てって!」
「了解でーす。な慶介!!」
「別に…。いいよ」
「じゃぁ…3人とも先に見学に来てたあのこと同じベンチで見ててね!!」
「「はぁーい」」

え…。
こっちくる。
どうしよう。
なんだかきまずい。

「あれ?紺野さん?」

真っ先に声をかけてきたのは大谷君だった。

「お…大谷君…」
「紺野さんも見学?」
「う…ん。中学の時バスケ部だったから…。」
「ぁー。入学式のとき言ってたね!」
「うん…。」
「でも、紺野さん具合悪いって先帰ったんじゃないの?」
「は…?」
「飯倉さんが言ってたよ。バスケに興味ないから見学誘ったけど断られたって…」
「ひとみが…?」

ひとみを見るとひとみは怒ったような顔をしてこっちを見ていた。

なんで?
怒りたいのはこっちだよ…。
なんでそんなうそつくの?
誘って断られたの…こっちなんだけど…。

「ありえない…」
「え…?どうしたの紺野さん。」

私はいきなり切れられたことと言い…
うそをつかれたことと言い…
すべてが頭にきた。

がたっっっ