教室に着いてからもひとみとは話さなかった。
話しかけてもきっと…
さっきみたいになるだろうから。
話しかけなかった。
そうしているうちにいつの間にかホームルームまで終わった。
この後うちバスケ部の見学行きたいんだけどな…。
ひとみ誘ってみようか…。
「ひとみ…。うちこの後バスケ部の見学行くけど…。」
「……。」
「一緒に…」
「いかない。」
「ん…。わかった。」
なんか…。
今日1日で一気に気まずくなった気がする…。
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そんなことを考えながらバスケ部に来た。
とりあえず今は見学に集中しよう!!
さっそく入ってみた。
ドンドンドン…
キュッ
パスッ
バスケ部って感じの音がたくさんする。
やっぱりいいなぁ…。
やっぱり今年もバスケ部ははいろ!!
そう考えていると…
「きみ見学?」
先輩と思われる人が話しかけてきた。
「はい!!そうです!!」
「そっかぁ!経験者?」
「はい!」
「本当!じゃぁ後4日後入部用紙が出されてることに期待するね?」
「はい!絶対入ります!!」
「うん!じゃぁ…見学の子はあそこのベンチで座ってみててね?」
「はい。ありがとうございます…。」
やさしそうな先輩だぁ…。
やっぱりバスケ部いい!!
でも…。
今ここにいるのうち1リだけ?
ほかに見学の人いないのかな?
そう思っていると
ガラガラガラ…。
「「あの~見学しに来ましたぁ~」」
男女の声が聞こえてきた。
逆光で姿は見えなかったけど…。
声は2人だけなのに3人いる。
だれだろう…?

