「ね~。ひとみは何部はいるの~?」

私はとにかく体を動かしたくて仕方がなかった。
入学してからもう3日。
1年生はまだ部活には入れない。
入れるのは入学してから1週間たってからなのだ…シュン…。


「はぁぁぁ?愛部活はいるの?」
「うん?そうだけど?」
「だめだこりゃ。そんなんだから恋なんてできないんだって!!」
「え?でもぉ。部活は入りたいし…。しかもひとみ言ってたでしょ?ありのままの内を好 きになってくれる人も現れるって!!」
「かもっっていったの!!まったく…。どうせ愛はバスケ部でしょ?」
「もちぃ~♪」

どんっっっ

「きゃぁ!!すいませ…」

誰かにぶつかってしまったんで謝ろうと顔をあげた瞬間…
目の前に悪魔がいた。

「ぃて~な。前見て歩けよ!!!」

……………………………………………。
むかつくぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!
最悪!!最悪!!最悪!!
謝る気失せたー!!

「おい!!謝れよ!!」
「…。ぃゃ…。最悪…。」
「あ”????」
「だってうちだけが悪いわけじゃないじゃーん!!!」
「はぁー?」

絶対謝らないもんね!!!

「愛…。変な意地張らないで謝ろうよ…。」
「嫌だ!!!意地じゃないもん。ほんとのことだもん!!」
「ぁぃ…。」

絶対謝んないもん…。
こんなやつに謝ってたまるか!!

「謝んなくていいんじゃない?修平も前見てなかったの悪いし。」
「「「 え…?」」」

いきなり口を挟んできたのは大谷慶介だった。
悪魔の見方をしてるものだと思ってたからびっくりだった…。

「え?慶介おれちんの味方だよね???」

悪魔本人もびっくりみたいだった…。
そりゃそーだ。

「べつに?俺ドッチの味方でもないし。本当のこと言ってるだけだし。」
「え~まぢかよ~」

なんか2人のやり取りについてけない…。
でもなんか大谷君に助けられたんだと思う?きがする。

「大谷く…」
「大谷君ってやさしいね~♪」

私がお礼を言う前にひとみが話しかけたので私の声はさえぎられてしまった…。