光の魔法を君に



「でぃやぁあああああ!!!」


剣を、振りかざす。


「自惚れるなぁあ!!」


闇から創った剣でジェルノアを振り払うと、上空に飛ぶ。
奴を追ってあたしも飛ぶ。



風が、吹き荒れる。
踏ん張っていないと、吹き飛ばされそうなくらい。




「・・・お前の屍は塵一つ残さず喰らってやろう。」


ニタリ、と何かに取りつかれたような気色悪い笑みをあたしに向ける。


「お生憎さま。あたしを喰らうには小さすぎるよっ!!」


斬撃をジェルノアにのせて飛ばす。
闇に溶け込まれ、吸い込まれる。




「・・・こんなものか・・・こんなものかっ!?」


高笑いして狂ったように闇をまき散らす。



__闇は、全てを“無”に変えす。



「・・・結!!!」


慌てて結界をはる。
けれど、広い範囲に純度の高い結界を張ったから結構力を消費する・・・。




「・・・っふ。それで我に勝とうなど、100年早いわ!!」






___姿を消した。








次の瞬間、背に気配を感じ


「結!」


結界をはって、ガードする。



「・・・甘いわ。」


結界を破って剣があたしを斬る。


「・・っ・・・」


かろうじて避けたものの、皮膚が斬られて腹から出血している。