光の魔法を君に




不意に光る“それ”が目に入った。



「!・・・ジェルノア・・・・?」



もう、応えすら帰ってこないジェルノアが金銀に光り輝いている。
あたしはジェルノアに駆け寄る。



触れることを躊躇ってしまう。



“___私を、解き放って。”


すると、聞こえてくる声。
切なさが混じって、こちらが哀しくなる。




「・・・貴方は・・・ジェル・・・?」


遠い、遠い時代を生きたひと。



“___魂を、共有するもの”



ジェル、と言わないコトが優しさに繋がるのだろうか。











“___はやく、解き放って。貴方の大切な人を守るために”






ドクン、心臓が跳ねる。




“___貴方の力とするために。”



熱く、燃えるように熱い血が身体を駆け巡る。




知ってる。憶えてる。





“あたし”が光り出す。