光の魔法を君に




「っはぁ・・・っはぁ・・・・」


肩で、息をすることは相手に呼吸を読まれること。




___そう、誰かに教えてもらった。




「・・・つまらんな。」



吐き捨てた言葉に、怒りが宿る。




「・・・っ・・・ざけんなっ!!!!」



ジェルノアとは別に仕込んでいた短剣を投げる。
アイツは、闇を出して、吸い込もうとした。



一瞬で、間を詰める。





悲鳴が出てしまうほどの激痛。
足を斬り落としてしまいたいほどの苦しみ。




動かない足を無理やり動かし、アイツに斬りかかる。




油断していたのか、アイツの反応が少し遅れる。
けれどかろうじて避けられる。


“斬る”コトは出来なかった。が、



「爆!!!」


アイツから距離を開けるため、攻撃するため。
顔面めがけて思いっきり力を込める。



そして、爆風で数十メートル後に飛ばされる。





黒い煙が立ち込める。
微かに揺らぐ風。



「光千百華!!」


煙から飛び出してくる奴。に向かって飛ばす。
何発か当たったような音が聞こえる。