なら・・・
「光千百華!!」
千の光が矢となり、女を襲う。
その隙に、懐に入り込もうと動いた瞬間。
「_____!!」
銃声とともに、太ももを討ち抜かれる。
熱く、悲鳴を上げる足。
倒れてしまいそうになるけれど、こらえて顔を上げる。
「・・・!?」
こちらに真っ直ぐ銃を向け何事もなかったように狙いを定める。
何が起こったのはわからなかった。
ただ1つわかるのは、動きを制限されたこと。
すぐに治るような傷でもない。
むしろ、細胞が腐っていく感覚に陥る。
____銃弾に何かが仕込まれてる。
そう、考えるしか他は無かった。
「・・・ほぅ、“あれ”が身体の中にあっても倒れんとわな。」
気味の悪い笑みを浮かべ、独り言のように呟くアイツの声はあたしに聞かせようとしているのか、はたまた、本当に独り言なのか。


