光の魔法を君に




「やっと来たか」


不適に笑う目の前の男に気味悪さを感じる。元から好印象など持っていないのだけど。


「・・・ジェルノア」


ジェルノアの魂が無くなった剣に語りかける。もう、返ってくることは無いのに。


「一緒に・・・戦おう?」


ふわっと風があたしを撫でる。それがジェルノアからの応えみたいでちょっと嬉しくなる。
あたしはジェルノアを構えてアイツを見据える。


アイツは椅子に深く腰掛けただ気味悪い笑みを浮かべてるだけ。
あたしなど眼中にないと。


「・・・おい、お前がやれ」

「わかりました」


アイツが誰かに命令したらアイツの後ろから真っ赤な胸元と背中の開いた戦闘には不釣り合いなドレスを身に纏わせた女が出てきた。


「――――っ・・・」


何の感情も写していない瞳は見ていて悪寒が走る。


「やれ。」


短く鋭い命が飛び女はそれを合図に動いた。
ジェルノアで受け止めようとするが・・・
女は谷間から小型の銃をとりだし、あたしに向かって撃つ。あたしはジェルノアで銃弾を弾き飛ばす。


飛び道具とでは不利だ・・・