動かなくなったディス。
それこそ俺が望んでいたことなのに。
___スッキリとしない。
「・・・違う・・こいつは・・・・」
_いや、何が違うんだ!
_こいつは親の仇だぞ!!
俺の心が、揺れ動く。
「・・・こいつは・・・」
ディスを見れば満足そうな顔で眠っている。
斬られた、殺された。
なのに、満足そうに死んでいるコイツは何を思っていたんだ。
俺は無意識のうちに、ディスへと手を伸ばす。
何をしようとしたのか、
俺は、ディスの記憶に“干渉”した。
「・・・お止めください!何をされるのですか。」
頭の中に断片的に響いてくる声がディスのモノだと分かる。
「貴方様をこの手に・・・かけるなど・・・・」
苦悩の表情が手に取るように分かる。
「・・・守れず・・・申し訳ありません・・・・」
振り下ろされる剣の音。グチャ、とヒトが斬られる音。
そして、床に落ちる雫。
そうして、俺が
「・・ディス?」
彼の名を呼んだ_____


