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「お前は俺を殺しに来るだろうと思ってたよ。」
いつものように、笑って。俺を弄ぶ。
「・・・それは、ご明察。」
__形振り構ってなんかいられない。
けれど、相手が相手だから隙を見せたら殺られる。
「・・・黒月だけでいいのか?」
「・・・じゃ、お望み通りに。」
__おいで。
黒月を持っていない方の手に白く光る粒子が集まり形を成す。
「・・ほぅ。白月は初めて見るな。」
目を細め嬉しそうに白月を見る。
「我、ノアの意思を継ぐもの。ノアの真理を我の前に示せ。」
白月と黒月が俺の手から消え、変わりに・・・・。
「・・・“それ”がお前の、ノアの理か。」
“理”
世界の全て。世界の始まり。
そして、
ノアの全て。ノアの始まり。
この世のものとは思えない光を放ち、異形な空間を作り出す。


