光の魔法を君に



☆★☆


「お前は俺を殺しに来るだろうと思ってたよ。」


いつものように、笑って。俺を弄ぶ。


「・・・それは、ご明察。」



__形振り構ってなんかいられない。


けれど、相手が相手だから隙を見せたら殺られる。





「・・・黒月だけでいいのか?」

「・・・じゃ、お望み通りに。」



__おいで。



黒月を持っていない方の手に白く光る粒子が集まり形を成す。




「・・ほぅ。白月は初めて見るな。」


目を細め嬉しそうに白月を見る。





「我、ノアの意思を継ぐもの。ノアの真理を我の前に示せ。」



白月と黒月が俺の手から消え、変わりに・・・・。






「・・・“それ”がお前の、ノアの理か。」







“理”



世界の全て。世界の始まり。



そして、


ノアの全て。ノアの始まり。






この世のものとは思えない光を放ち、異形な空間を作り出す。