ザシュッ___
「・・・ぇ・・・」
キッと無意識のうちにきつく閉じられていた瞳を恐る恐る開ける。
「もう、大丈夫だよ。」
「・・・そ・・ら・・・」
返り血を浴びている空がニコリと笑った。
「・・・血が・・・」
「あぁ、大丈夫。」
チラリと、服に手に目を落とす。
そして、あたしの手を取り
「・・・夢羽、行こう。」
コウの背に乗る。
そして、駆けだそうとしたコウの前に
「そうはさせませんよ。」
___黒を纏った魔術師。
空の顔が怒りで歪む。
「ディス・・・。」
彼の名を発する空から殺気が漂う。
「・・・久しいな。」
一瞬だけ、ほんの一瞬だけ。
彼の顔が切なく歪められたのをあたしは見逃さなかった。


