光の魔法を君に



「・・・っく・・」


コウの背に片手をつきその手で全体重を支えながらもう一方の手でジェルノアを振る。
そしてそのまま矢を真っ二つにしていく。


「夢羽!走るで!!」

「うん!」




颯爽と、風のように。否、風の速さで走る。



「こんな戦争、早く終わらせてやる。」




血の匂いが充満する中で、平気でいられる人など最早ヒトなんかではない。


__悪魔だ。




「夢羽!!」


コウの叫びと後ろから何かが迫りくる感じがして後ろを向く。




ディブルがいつの間にかコウの長い尾に掴まり、あたしを襲おうとしていた。




「はぁあああ!!」


スピードを乗せ、思いっきりジェルノアで斬る。
ディブルが2つに分かれ、糸が切れた操り人形のようにその場に崩れ落ちた。



「夢羽!上や!!」


上を見て、コウの背からすばやく降りる。



ガンッ___!



コウもそのまま走り抜け、降ってくるものに当たらずに済んだ。
降ってきたものは剣を片手に暫く地面に剣を振り下ろした形のまま動かなかった。





そして、ギギギッ・・・・と嫌な音を立てて首をあたしの方へ向ける。