光の魔法を君に



____分かってるから。




「・・・ごめ・・んね・・・。あたし・・太陽が違う・・・いきものになってしまうところを見てたのに・・・傍にいたのに・・


何も、何もできなかった・・・・!」


「・・・僕も・・・」


唇を噛み締め、自分を責める。



そんな2人の姿が痛々しくて、哀しくて、悔しくて




「・・・2人の、せいなんかじゃない。悪いのは・・・」



___悪いのは・・・人を、道具としか見れない人。





「・・・早く、太陽を助けに行くよ。」


空が先頭に立ち、歩く。





なんだか、イラついているように見える。

いや。




何かを押さえているような・・・殺気を感じる。






「・・・空?」


「・・・何?」


じんわりと、伝わる汗と緊張。





極力、何も感じないようにしてるみたい。




「・・・どうかした?」


「・・・何でもないよ。」



いつもならふわり、と笑ってくれるはずなのに。