光の魔法を君に



「・・・そんなことができるはずもない。お前は私を殺せるわけがない。



なんせ、私はお前の実の父だからな。」



「_____え?」



今、なにを・・・?



「・・・お前は兄とアイツの間に生まれた?そうではない、私とアイツの間に生まれたのだ。」


「・・・な・・・ん・・で・・」



衝撃過ぎて意味が分からない。



あたしが・・・こいつの・・・実の・・・父・・?




「アイツを抱いたのは私が先だ。兄の方が遅かったか・・・。」


「・・でも!母は・・!!」



母は、あたしが・・・



「アイツも知らぬ。私が催眠をかけて抱いたからな。」


くくっと喉で可笑しそうに笑う。



「良い女だった。お前の母は。」



口角をあげ、あたしを愛で回す・・・・。





___気持ち悪い・・・・!!









「実の父を殺せるほど、お前は強くない。

お前はココで兵器として戦争に行ってもらう。」


「・・・・」


「それこそが、お前の存在理由だからだ。」



足音が、小さくなっていく。




ペタリ、と床に座り込んだ。