「・・・バカ。」
歩きながら呟く。
ホントに、愛したひとを間違うなんて・・・
「本当に馬鹿だよ。」
「・・・・誰がだ。」
後ろから声を聞いて振り返る。
___憎くて、憎くて・・・記憶が戻ってから一番憎かったヒト・・・
「久しぶりだな・・・夢羽。」
___魔界の王・・・そして、あたしの義父。
「・・・父を・・・母を返して。」
____母を殺したひと。
「死んだものをどうやって返せと言うのだ。笑わせるな。」
怒りが、膨れ上がる。
「ふざけるな!!」
風を纏ってアイツの背後に回る。
そして、ジェルノアを突き立てる。
「・・・・今、ココでおまえを殺して戦争を止める。」


