愛しくて、愛しくて
ついに手に入れた、
と思ったらコレかよ・・・・。
「・・・まぁ、時間はある。」
__気長く行けばいい。
「・・・・・ね、あたし戻る。」
ジェルノアをつかみ俺の部屋から出ようとする。
「!?待てよっ!!」
咄嗟に夢羽の手をつかみ引き止める。
「待てない!あたしが戦争を止めようとしてるのはもう、耳に入ってるんでしょ!?」
苦しそうに顔をゆがませ・・・・
「・・・ここにはいられない。
お兄ちゃんも、魔属も、嫌いになったわけじゃないの。人間に加担するつもりもない、けどね・・・
守りたい人たちがいるの。戦争を止めたいの。無駄な血が流れないように・・・
だから・・・あの人を許せない。
母を無理やり、自分のモノにしたあの人が許せない。」
___もう、限界だった。
無理やり、夢羽を引き寄せ強引に唇を奪う。
「ん!!・・・っん・・・」
角度を変えて、何度も。
「っはぁ・・・お・・にぃ・・ん!」
唇を離すたびに漏れる甘い吐息。


