「・・っはぁ・・・っはぁ・・・」
立ち止まった森の中、
何千という気配を感じた。
__もう、どうでもいいや。
「・・・氷結。」
気温を氷点下まで一気に下げる。
「・・・っは・・・まったく、すごい力だな。」
白い息、吐きながら前に出て顔をあらわにする。
「・・・貴方、何?」
「ほぅ、私に興味がおありで?」
「・・・別に興味なんかじゃない。問うてるだけ。」
冷たく、言い放つ。
「・・・私目は、魔法界の国王の側近。王の戸籍上の娘である貴方を迎えに来ました。」
胸に手を当て、一礼
「意外と礼儀正しいのね。」
「お褒めいただき、光栄」
冷たい風が吹き荒れる。


