「・・・・・このままで、居たかったのに・・・ね・・・」
もう、戻れないと誰かが囁く。
前にも、聞いたことがある。
___1度目は、自分が魔属だと知ったとき
「・・・でも、もうココに入れないよ。」
そっと、ベットから抜け出してテントから出た。
藍色のソラ、星が輝く。
昼の面影など、無くしたように。
そんな夜空の下、空色の髪をなびかせた
空、がいた。
「・・・そ、ら・・・」
そっと、名前を呟く。
「・・・夢羽、記憶取り戻したんだね。」
微笑んだ。
その微笑みが一瞬、哀しそうに嬉しそうに見えたの。
メニュー