掌を見ても血塗られてる感触。 もう元には戻らないだろう。と、本能が告げる。 “自分にないものを人に求める” 誰かがそう言っていたのを思い出す。 当てはまる。思いっきり。 俺にないものを夢羽は幾つも持っている。 汚れにまみれて堕ちた俺には綺麗すぎて・・・ 時に、壊したくなる。 けれど、 この手で守ってやりたいと思うのも事実。 夢羽の手を汚したくない。 返り血を浴びさしたくない。 矛盾する感情は俺を締め付け迷わせる。