「ハクは魔属の数を見てきて。」
「っは。」
大きな翼を数回羽ばたかせただけで遠くに行った。
「フウ、100ノーム。広げるわよ。」
「はいはーい!」
すぅっと息を吸って、集中させる。
「瞳翼」
フウにあたしの魔力を乗せてその情報を的確にとらえる魔法。
ただ、本当の眼みたいに見えないため、よくわからないことが多い。けど、距離を測るには最適。
「主よ!ざっと1万はいます!!」
ハクが言ってくれるけど、今は考えられない。
「っく・・・・」
額に汗が流れる。
かなりの体力を消耗してしまう。
もう、少し・・・。もう少し・・・。
目的のものが見つからない。
__!!
____見つけた。目的。


