光の魔法を君に



「コウ!!バク!!ソク!!ノウ!!」



あたしがそう叫ぶと、





「なんや、こんな朝はようから・・・」

金色の毛並みをなびかせた金狐のコウ。

「主、何かありましたか?」

銀の毛並みを風に吹かせあたしにすり寄る銀狼バク。

「夢羽、どうしたんだ?朝っぱらから・・・」

銀色の毛並みを奮わせてあたしを見つめる銀虎のソク。

「夢羽様、私は何をすれば?」

金色の毛をしなやかに携えながら腰を落とす金兎のノウ。





4匹を呼びだし指示を出した。





「ここから、もう2ノームもないかもしれないけど、敵が迫ってるわ。魔属のよ。ノウはみんなを起こして、

急いで。」


「っはい!!」


ノウは一目散にテントへ駆けていった。



「数分、無防備になるわ。よろしく。」


「まかせぇ。」

「わかりました。」

「あぁ、」




「ハク。フウ。」


もう2匹の名を呼ぶ。



「はい、なんでしょう。」

銀の翼を羽ばたかせてあたしに真っ直ぐな目を向けてくる銀梟のハク。


「はい!なんですか?」

金色に光る鱗を光らせあたしの遥か頭上で、泳ぐ金鯨のフウ。