空の手があたしの髪を触れるところで・・・ 飛んだ。 風が吹き荒れ、あたしの髪をたなびかせる。 「・・・・・・」 下唇を噛み締め、 前を見据える。 そして、 「・・・・春眠」 崖のしたに群がる人間の騎士とは呼ばれぬ“兵”たちを1人を除いて眠らせた。 バタバタと倒れる中、1人だけ立って上を見上げてくる。 ヨロヨロとふらつく体に鞭打って、 あたしは貴方に逢いに行く。