光の魔法を君に



「・・・おりちゃ・・・だめ?」


そっと海に尋ねる。





「・・・だめだよ。感染症の危険があるし・・・」



気持ちはわかるけど・・・



静かに目を伏せる。





でも、いてもたってもいられなくて・・・







「・・・光雫舞」



ソラを見上げて呟く。





数秒後、太陽の柔らかな光が小さな玉になって降りてきた。








そして、





積み重ねられた死体に降り注いだ。













安らかに眠りますように・・・・。




願いを込めて。