「樹木!!」
あたしが叫ぶとどこからともなく樹の枝が現れ・・・
さっきまで、あたしと話していた奴以外は
樹でつくった球の中に閉じ込めた。
「・・・さすが・・・」
「お褒めのお言葉をありがとうございます。」
そして、
ジェルノアを抜く。
「・・・王に伝えて。
あたしは魔法界にも人間界のも属しない。貴方たちのくだらない戦争を止める。」
「・・・・」
「あたしの声が届かなくなるまで、あたしの想いが消えるまで、あたしの手が希望を追うのをやめるまで、
あたしの命は枯れるコトは無い。
光が無くなるまで、あたしは戦うわ。」
「・・・それで、これから生きていけるとでも?」
「ええ、思うわ。」
フードをかぶった男はクッと笑うと
「いいだろう。」
そう言って消えた。


