みんなの身体を浮かす。
「夢羽!?」
空が“何やってんの!?”って顔であたしを見てる。
そんな顔で見なくたって・・・
「大丈夫だよ?」
そして、笑う。
「仲間を巻き添えにしないためか。よほど、大切らしいな。」
剣はまだあたしを捉えたまま。
「そうじゃないよ、
近くにいると・・・手加減できないからだよっ!!」
「・・・ほう・・・よほど、舐められたらしいな。」
フードの男がパチンと指を鳴らすと100人くらいかな?建物の陰から出てきた。
「いくら、人間と言えども数では勝てる。」
勝ち誇ったような声、あたしにもう一度問う。
「・・・国王に逢う気は?」
「・・・・ないね。」
「・・・なら・・・死んでもらおう!!」
一斉に飛びかかってくる。
「夢羽!!」
叫ばれなくても・・・
「わかってるよっ!!」


