「どうだ。『それ』は、」 「うん、懐かしいよ。」 ずっと離れていた体の一部がやっと戻ってきた安心感。 満たされる。 「・・・・なら、契約を交わせ。」 「契約?」 ジェルノアは頷く。 「“血の契約”だ。」 「・・・・血の契約・・・・?」 何をするの? 血と聞いただけであまりいい気はしない。 「お前の血を『それ』に垂らすんだ。そして、私の言葉を復唱しろ。」