光の魔法を君に




「はぁ・・・はぁ・・・」


目の前で肩で息をしながらこちらを一点の曇りもない澄んだ瞳で見上げる。





「・・・おうひさま・・・。


にげないのですか・・・?」



逃げようと思えば逃げれた。



なのに、王妃様は静かにあたしを見ていた。










ここは、森の中。



城から1ノーム離れた場所。





見つかるのも時間の問題。







「何故、あなたは私を殺さないのかしら。」


微笑む、




なんで?なんで?




「・・・っおうひさまは・・


なんで笑っていられるのですか・・・?」


こっちが泣きそうになる。




自分の命の灯、わかってるはずなのに・・・