光の魔法を君に



「夢羽・・・」

後ろから名前を呼ばれる



振り返らなくてもわかる、いつも傍にいてくれた貴方。



「そら・・・」



だいたいわかるよ。

貴方がそんな顔するのは決まってあたしを思ってくれてるときだから。



「鈴はね・・・」


鈴の名前にビクッとしてしまう。


でも、わかってるよ。




鈴は・・・


鈴は・・・





「敵だよ・・・」


空の一言にその場にいた全員が視線を下に落とした












みんなの思ってることは・・・


“裏切られた”


ただ、その一言があたしたちを暗闇へと導く。









裏切りは蜜の味。

誰かがそう囁く。